Episodes

増田敏也

EPISODE001

陶芸という伝統的な手法を使ってドット絵を立体的にした作品を生み出す造形作家 増田敏也。今の時代、完全オリジナルを求めるよりもリミックスを追究した方が面白いと感じた増田。デジタルとアナログという両軸の感覚を混ぜ合わせ、どちらかではなく掛け合わせないと成り立たないものを創り出した。デジタルならではの「ドット」に着目し、解像度を下げた「ドット」による立体デザインをなんと陶芸で作り出すのだ。このイメージの「ギャップ」が人々を驚かせる要素の一つになっている。さらにモチーフは日々目にし、使っているイメージができる身近な「もの」である。ここには大きな理由がある。増田は「人の気配」を感じさせることにより、作品を通じて観る人の中の想い出や記憶から呼び起こされる「物語」を大切にしてもらおうと、そのきっかけ作りをしているようだ。作家としてものづくりをした!という感覚ではなく、メッセージをしっかり作品に託している。確かに彼の作品を眺めていると不思議と懐かしく、どこか「あの頃」の思い出が出てくるようだ。これも焼き上げた土に着色した際に特性として浮き出る柔らかい色合いの要素もあるようだ。元々大阪芸術大学で金属工芸を学んでいた増田は頭の中にパーツの組み方が入っている。つまりドットで作品を作り出す分解図が描けるのだ。それら分解パーツを、独学で学んだ陶芸にて組み上げ、なんとも言えない素晴らしい世界を打ち出してきたのだ。金属工芸を学んでいた時は「線」をモチーフにしていたが、「線」から「面」へ手法を切り替えたことによって増田の作風は大きく広がった。もちろん金属工芸時代の学びが大きく影響していることは言うまでもなかった。日々忙しく休暇をとっても休まらない人は是非彼の作品を目の前で眺めてほしい。心が穏やかに休まっていくのを体感できるはず。

 

増田敏也 Read More

2018.08.08

RECOMMEND

Episodes

kisato

EPISODE002

周囲に落ちている状況を、作品へと昇華させるサンドアートパフォーマーkisato。そんなkisatoが敬意をも...

2017.05.03

Episodes

金巻芳俊

EPISODE001

木彫作家 金巻芳俊の作品には特定された「メッセージ性」が存在しない。 観る者の想像力、その一つ一つ...

2019.03.22

Episodes

黄帝心仙人

EPISODE001

「身体が不自由でもできる!」誰かの希望になれるかもと思いながらも、ガムシャラにトレーニングしてい...

2018.05.11

Episodes

深田晃司

EPISODE001

国内外問わず様々な国際映画祭での受賞作品を打ち出す映画監督「深田晃司」 2008年にフランスで開催され...

2017.10.06

Episodes

深田崇敬

EPISODE002

今でこそアクアリウム世界大会での優勝や、各国にアドバイザーとして飛び回っているが、実はアクアリウ...

2018.06.22

Episodes

小山希美

EPISODE001

劇団「テアトル・エコー」、そして劇団KEYBOARD脚本・演出家 小山希美。一見不器用そうな「女の子」とい...

2017.06.23

Episodes

岩佐麻里子

EPISODE001

2018年公開のゴールデングローブ賞受賞作品「グレイテスト・ショーマン」。この作品の題材となった実話...

2018.04.25

Episodes

BUG!?

EPISODE001

プロフリースタイルバスケットボーラー「BUG!?」。ピエロのお面をかぶり自由自在にボールを操るパフォー...

2018.04.20

Episodes

サガキケイタ

EPISODE001

古典美術に於ける絵画や彫刻を模写するアーティストは多けれど、それらをモチーフに無数のキャラクター...

2017.07.21

Episodes

塩入冬湖

EPISODE001

「ギターリフだって口で歌えるぐらいキャッチーでなければ意味をなさない。」どんなフレーズであろうと...

2017.09.08

NEXTYLE -ネクスタイル-

自分創造メディア 「NEXTYLE」
NEXTYLEは時代を創造するグローバルクリエイターたちの「スタイル」を共有する空間。
NEXTYLE は、日々自分と向き合い、全力で夢の実現に向かって歩む
アーティストやクリエイターの満ち溢れる情熱にフォーカスを当て、
彼らの「今」、そしてこれからの「ビジョン」を映像コンテンツとして映し、ユーザーの皆さんに届けます。

ページ上部へ