Episodes
EPISODE002
末梢神経系の障害による「ギラン・バレー症候群」。そんな難病を背負いながら人に笑いと勇気を与え続ける漫画家たむらあやこ。幼少期から大好きな漫画を描くことに没頭する子であったが、漫画を描いていると家族にいつも怒られたという。そんな彼女はこの難病に遭遇した時、「これで漫画が描ける!」と思ったと笑顔で語る。もちろんその笑顔の裏側にはどれだけの過酷な闘病生活を体感してきたかは想像がつく。しかし彼女はそんな状況の中、ペンを握り必死に漫画を描き、しかもプロになってしまったのだ。彼女の作品の内容は全て真実。それでいて彼女の前向きな姿勢が漫画のいたるところに表れている。読んでいて、登場人物と主人公(本人)との掛け合いがなんとも愛らしく、読んでいる方は自然と笑顔になる。もちろんすんなり描き続けられる状況でもない。体調の悪い日もある。でもずっと描き続けていたいという想いは、彼女にデジタルタブレットによる手法を覚えさせた!「機械操作が苦手…」という自分自身でもびっくりするほど描けるようになった。それほどまでして漫画を描きたいのである。彼女にとって「売れたい!」などという次元のレベルではないのである。漫画に自らが触れるということが生きる理由になっているのだ。希望がもてた漫画。未来が見えた漫画。中学生時代には幼馴染の親友まゆみさんと「編集者」と「漫画家」といったとてもシュールな「ごっこ遊び」をしていた彼女たち。なんと今その「ごっこ遊び」が現実になっている。全てが奇跡のようだ。自分に勇気を与えた闘病記漫画。これはたむらあやこにとって、漫画という世界で自分にエールを送っていたのかも知れない。今、彼女が一番描きたいものは「人間」。それもリアルなありのままの「人間」だ。その「人間」を通して彼女は多くの人を応援したいのだと感じる。自分が漫画によって助けられたように。
2018.07.18
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