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EPISODE001
アニメ「昭和元禄落語心中」や漫画「じょしらく」の影響で落語が注目されているように感じる昨今、「落語家ブームだ」と語るのは今注目の二ツ目、三遊亭歌太郎だ。「落語をいかに楽しませられるか」目標は常にお客様とのコミュニケーションの中にあるようだ。初めて落語を聴く人にも楽しんでもらえる落語家を目標にしている三遊亭歌太郎は、もはやその目標はクリアしているかのように感じた。その証拠に初めて三遊亭歌太郎を通して落語を聴いた知人は皆、虜になってしまったのである。それはまさに彼自身が大学で落語を体験し、中退してまで落語道に人生を向き変えてしまった瞬間に近い心境であろう。事実、なかなか機会がなければ触れにくい世界かもしれない。あの時の感覚を高座からお客さんに味見させてくれているようだ。「落語とはライブ」と語る歌太郎は常にお客さんと対面した状態での「生」の環境を大切にしている。落語家にとっては当たり前のことかもしれない。しかし、毎回違うお客さんに向かって瞬時に話の流れを考え、その空気を合わせる力は容易ではない。もちろんそこまでの道のりは並大抵ではない。大学を3年で中退し、三遊亭歌武蔵に入門。楽屋働きをしていたころはミスも多かった。そんな彼の強みはマイナスをプラスに変える力だ。どんなピンチもチャンスに変えてきた。恐れずに「思い付いたらやる」。失敗しても成功してもそこに対して一生懸命であれば、結果は裏切らない。歌太郎は落語に対して常に全力投球だ。彼と話していると、自分の「夢」とはなんなのか?そんなフィードバックをもらえる。そしてヒントをもらえる。別れた後にはとても清々しい勇気が湧いてくる。江戸時代からの伝統話芸をもっと前から体感できていれば!と少し残念な気持ちにもさせられた。人を笑顔にする職業、落語家。彼ら噺家の奥深さに改めて感心し、「日本」を感じた一日だった。
2018.07.27
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