Paper Cutout Artist
Paper Cutout Artist – 福井利佐
「切り絵」と聞いて誰もがイメージするのはどんな作品だろうか?福井利佐の創造する切り絵作品を目の当たりにした瞬間、誰もがイメージとは違った世界に引き込まれるはずだ。多摩美術大学でグラフィックデザインを専攻していた彼女が生み出した独特な切り絵の世界。そのルーツはなんと中学校の週1回1時間の「切り絵クラブ」。彼女ならではの独自アートを生み出す要素には、この「切り絵クラブ」での体験があった。さらに重要な要素として「時間」である。時間との向き合い方は現在の作品作りに於いてとても重要であり、常に「締め切り」との戦いである作品作りは決して妥協できないクオリティを創出するためにも絶対にクリアしなければならないのだ。彼女の作品を前にすると、今にも動きそうな迫力に圧倒され、繊細な「線」が何本も重なるその作品は立体的で、まるでそのモチーフから放たれる生命を感じさせる音が聞こえて来るようだ。日本、そして世界へと活動の場を広げていく彼女の作品は、見る人のイマジネーションを湧き立たせる。それでいて、とてもフレンドリーな彼女のキャラクターは個展に訪れる人々との距離を縮めてくれる。