Tambourine Master
Tambourine Master – GONZO
タンバリン一つで世界を魅了した男がいる。タンバリンマスターGONZOである。GONZOが奏でるタンバリンによるパフォーマンスは、オーディエンスの想像の域を超える。「お笑い芸人」として活動する傍ら、バイト先のカラオケスナックにて、熱唱するお客のテンションアップのためにタンバリンを叩き続けたGONZO。ひたすら練習を繰り返しているうちに、「叩くタンバリン」から「魅せるタンバリン」に気づき、パフォーマンスとしての磨きに力を注いだ。そこには芸人魂でもある「もっと楽しんでもらえるにはどうしたらいいか…」といったGONZOの想いがあった。誰もが一度は触れたことがあるタンバリン。そんなタンバリンに体を張って「本気」でパフォーマンスする姿には本当に驚かされる。タンバリンという存在そのものに新たな存在価値を見出した。とても大げさに聞こえるかもしれないが、よく振り返ってほしい。スプーンがマジシャンのおかげで「曲がるスプーン」といった存在になり、縄跳びが「ダブルダッチ」として世界的なパフォーマンスとして知れ渡るようになり、しかもそれらは世界的に有名な「シルク・ドゥ・ソレイユ」に於いてもパフォーマンスプログラムとして取り入れられている。GONZOのパフォーマンスは、たまたま仕事で叩いていた楽器に向き合った結果なのだ。本人曰く、「お笑い」で夢を掴みたかったようだが、先に掴んだのは紛れもなく「タンバリン」によるパフォーマンスであった。しかし、そのパフォーマンスは海を渡りニューヨークでも人々を魅了させ、あの世界的人気の高い番組「Got Talent」のアジア版「Asia’s Got Talent」のプロデューサーの目にとまり、なんとアメリカンドリームを掴んでしまった!番組では審査員はもちろんのこと視聴者の大きな称賛を浴び、大成功をおさめた。もう一度記載するが、「タンバリン」一つである。言語を超え人々を楽しませるGONZO。その姿勢が既に「お笑い」を超えていると感じる。たまたま目の前にあった「モノ」。しかしそんな「モノ」であっても、人とは本気で向き合うことで創造する力を打ち出せるということを教えてもらったようだ。まさに「Got Talent」だ!