Tricking Performer
Tricking Performer – DAISUKE
「トリッキング」とは、マーシャルアーツ(武術)を基に連続バク転などのアクロバットな技をさらにエクストリームにしてフリースタイルに披露する新しいスポーツだ。自己表現を重視するため、「印象」が採点に大きく左右する。大会の様子は個と個のぶつかり合い。まさに戦いである。そんなトリッキングの、2016年に日本国内で行われた3種類の大会で見事優勝、2017年オランダで開催された世界大会 Hooked(トリッキング界のオリンピックと呼ばれ、2000人を超える参加者が集う世界大会)では、見事に優勝を勝ち取り、世界的にも絶対的チャンピオンとして一目を置かれている日本人がいる。DAISUKEだ。アジア人の優勝は不可能とされていた世界大会をDAISUKEが勝ち取ったことは、世界中のプレイヤーに勇気を与えた。トリッキングに触れた最初のきっかけはなんとゲーム。バイオハザード4だ。キャラクターの動きを真似ていただけだったDAISUKEはその動きからアクロバティックな動きを編み出し、そのことがマーシャルアーツの存在を知るきっかけになる。結果的にトリッキングにたどり着くことになったDAISUKEは「技」を意識し始め、さらに難易度の高いものへと練習を重ねていくようになった。やがてトリッキングそのものが、彼の人生を丸ごと変えてしまったのは言うまでもない。今ではトリッキング界のトップを走るDAISUKE。個だけではなく、日本のトリッキング全体をどのように活性化させていくか、勝者だけが向き合う領域に一歩踏み込んだようだ。