Painter

森山亜希

提示した違和感は鑑賞者の心と交わり物語の胎動となる

Painter – 森山亜希

幼い時に「女の子だから」「男の子だから」という理由でおもちゃをプレゼントされたことはないだろうか。画家 森山亜希はその時の違和感から人形をモチーフにした人間劇を描いている。幼いころから、想像力を働かせて描くよりも目の前にあるものを見たまま描くことが好きだった。森山の描くモチーフはあくまでも「ポップ」な世界観だ。まるで「おままごと」のワンシーンのような華やかな世界観、その中にたたずむのはみんなが知っている「リカちゃん人形」。森山の手によって役割を着せられた人形たちは笑うわけでもなくただ無表情にたたずんでいる。人形に心を感じる私たちは、その作品を通して自分の心に着せられた「役割」を見る。そうして森山の作品と見る側の間に「不穏さ」が生まれるのだ。森山は言う、「こうなりたい!と思うものは、性別では分けられない」。生きていくうえで培われる「人とはこういうもの」という曖昧なイメージに森山は疑問を投げかける。東京藝術大学を卒業した森山は、それまで様々な展覧会に参加し、2016年には「シェル美術賞2016 入選」、「第3回 CAF賞 山口裕美賞」を受賞し様々な展示会に参加してきた。森山の全力の「ごっこあそび」を是非体感してほしい。不思議な現実世界が見えてくるはず。

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