Muralist – Luise Ono 

「成長」をテーマにカラフルで生命力あふれる植物や生きものたちを描くのはミューラリスト（壁画職人）のLuise Onoだ。壁に描かれる生き生きとした作品は大きさもさることながら見る人の心をパッと明るくしてくれる。地元の神奈川県平塚市で見た壁画から、「こういう絵を描きたい」とずっと心の何処かで思っていた彼女を、その世界に背中を押したのがアメリカを訪れた時の街に溢れるミューラルアートを体感した瞬間だった。まさに彼女の一歩を決定づけた。クラブイベントなどでライブパフォーマンスをし始めた作品は彼女のテーマでもある「成長」や「植物」といった生命力を表現していた。気がつけばその活動はテーマ同様「外」に向けて成長し、彼女が作りたがっていた「壁画」へとステージを登り始めた。「仕事」として意識し始めたのは初めての制作依頼だった。なんと誰もが知っている大手企業「マクドナルド」のCMに抜擢された。そこから少しずつクライアントワークとしての仕事が増え、今では全国各地から店舗や施設室内、外装アートの依頼を受けるようになり、また最近では安田レイのMVに起用されるなどその幅はどんどん広がっている。彼女のキラッキラな笑顔はどんな受け答えでもとてもポジティブで前向き。なんだか作品とシンクロしている。どこか常夏のリゾート地を連想させるLuise Onoの作風は眺めているだけでリラックスできる。故郷の平塚を歩くと時折彼女の作品が現れ、和ましてくれる。今後は海外での活動も積極的に考えているようだ。日本からまた一人、ココロを浄化してくれる素敵なアーティストが海外で活躍する日が目に浮かぶ。