FINLANDS
FINLANDS – コシミズカヨ
多くのバンドがひしめき合うライブハウス。そこから抜きんでるにはテクニックや個性だけでは戦えない。Grooveだ。そんなGrooveを巧みに、且つ自然に打ち出し、一度でも聞いたオーディエンス達を虜にするバンドがいる。「FINLANDS」である。彼女たちが奏でるGrooveの波を、ボーカルギターの塩入冬湖が自由に泳ぎ回れるように、しっかりとリズムの旗振りを務めるのがベースコーラスのコシミズカヨである。そんな彼らが出会ったのは高校時代の軽音楽部。当時人気の高かった軽音楽部だが、少しずつ人数が減っていき、コンビを組むことは必然となった。「気持ち」をしっかり言葉で表現し、つい口ずさんでしまうメロディに何ともキュートな歌声で奏でる塩入冬湖の世界観を、誰よりも的確に支えるコシミズカヨは、自分の役割はもちろん、「FINLANDS」にとって何が必要かを誰よりも理解している。結成当時はただただライブをやれることが楽しくて、その勢いで突き進んできた二人。互いの成長と共にサウンド作りも多くの「要素」を取り入れるようになってきたバンドそのものは、いつからかコシミズカヨにとってベーシストとしての「成すべき自覚」を創造させている。小さなこだわりの積み重ねが、日本のロックに欠けていたピースになり始めているのは明らかだ。