Violin Maker

松上一平

毎回何かを発見できるものづくりをしていきたい

Violin Maker – 松上一平

「主張する楽器」というより「溶け込む楽器」。演奏家の持っている音を最大限に引き出させることを最優先に考えた楽器職人でありたいと語る松上一平は、ヴァイオリン製作最難関コンクール「クレモナ国際ヴァイオリン製作コンクール(トリエンナーレ)」で若手最優秀賞「Simone Fernando Sacconi賞」を受賞した気鋭の若手製作家。ヴァイオリンを奏でながらも工作や美術が大好きだった幼少期、松上の人生はそれらの想いを究極のアンサンブル「楽器職人」として歩むことを決断する。それは、ピカソの絵画「ゲルニカ」を模写したエピソードやヴァイオリンを奏でているエピソードなど、松上にとっては一つのプロセスに過ぎず、彼にとって一番の大きな事件は、それらを合わせることで「松上一平」という作品を創造したことに繋がっていく。演奏家、そして楽器職人だからこそこだわれた一つ一つの製作工程やパーツが松上の作り出す楽器を奏でる演奏家の音に溶け込む。それら流れ出す音を聞きながら松上はさらなる「発見」を楽しんでいるようだ。

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