Manga Live Painter
Manga Live Painter – 内田慎之介
「マンガ家」から「マンガライブペインター」という独自の世界観を創造し、読者をオーディエンスという視点に誘う、まさに「体感するマンガ」を創り出した内田慎之介!その独創性はとどまることを知らない。先駆者として一歩を踏み出した内田慎之介はまさに道なき道を作り出すが故の産みの苦しみを味わっているのも事実である。パフォーマンスとして成立させる為の制作時間などそれらを作り出すレギュレーションそのものを作り出していかなければならない。それらの意識は日に日に高まる。クラブなどのイベントではボディペインターとしても表現の場を膨らませ、2Dでも3Dであっても内田慎之介が打ち出す世界観に全くのブレは無い。作品の世界観に生きる内田慎之介の脳内テンションに漲るエネルギーの素は自身の「経験」だ。全ての体験が作品のモチーフになっている。つまり自身の体験で感じた「その瞬間」をマンガライブパフォーマンスで全開に表現する。目の前の大きなボードに「マンガ」といった作品で描かれていく内田慎之介の「体験」はリアルでありマンガというバーチャルな世界観で映し出される。自身の感情がパネルに描かれたコマ枠の中に現れていく様子を見ていると、目の前の内田慎之介そのもののセリフであり、アクションに見えてくる。今では海外でもパフォーマンスを行うようになった内田慎之介。もちろん「ジャパンアニメーション」や「MANGA」が賑わう昨今では海外のフリークたちからは憧れの的。「マンガライブペインター」は新たなアーティストの表現手法としてはこれからどんどん出てくるだろう。そんな彼らを導いていくのも先駆者である内田慎之介の担うべき世界への一歩かもしれない。いつの日か世界大会としてマンガライブペインターたちが活躍し、それらの作品からアニメーション化やドラマ化さらには映画化、近年のアプローチであれば2.5次元化といったミュージカルなども夢ではなくなるであろう。その時、内田慎之介が担って来たチャレンジが「形」となった瞬間かもしれない。