Dyeing Artist
Dyeing Artist – 大竹夏紀
約2世紀頃に生み出された染色の技法である「ろうけつ染め」。その技法を使い全くの独創感を打ち出すのは染色アーティストの大竹夏紀。彼女の創り出す世界観は鮮やかなアイドル達。決して名前も性格などの設定も何も無い。しかしそれら作品に触れる人々それぞれが思いおもいのイマジネーションを注ぎ込み、「特別」のアイドルになっていく。2010年には大竹の描くアイドルは東京モード学園のCMにも起用され、広く話題にもなった。多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻、そして同大学大学院を修了し、同年には個展「大竹夏紀展1」を開催。その後毎年個展等の展示会を発表し、2011年には個展「My Affection for Idols」/MICHEKO GALERIE」(ドイツ、ミュンヘン)を成功させ、さらには芸術文化賞を受賞するなど精力的に活動を行う。今にも微笑み返しそうなアイドル達。彼らもまた大竹の成長とともに、神格化されていくのであろう。