Flower Designer
Flower Designer – 秋貞美際
フランスのトップフローリスト、ヴァンソン・レサールを師に仰ぎ、大手IT企業を潔く捨て言葉も分からないままフランスの地でトレーニングを積んだ秋貞美際。今ではフローリストとして多方面で活躍し、その時の「旬」を大切にする花束作りをこだわりとした彼女へのオーダーは休む時間を与えてくれない。フランスのトップフローリストがこぞって競い合うブーケがある。「シャンペトルブーケ」と呼ばれるそのブーケは、フランスの田園風景を切り取ったようにナチュラルでいて、とても美しいブーケ。そのブーケに魅了され、彼女の人生は大きく軌道を変え、自ら求める新たな目標に向かって大きく舵を切った。その決断の前に言葉の壁や、後ろ髪を引かれる事は何一つなかった。フランスでの研修期間を終え、帰国後「店舗を持たない花屋」というコンセプトで活動を始めた秋貞。大学卒業後は大手IT企業「サイバーエージェント」で働いていた。秘書業務に異動になり、贈り用の「花の手配」が頻繁にある中、作り手が違うだけでこんなにも完成形が変わり、相手への伝わり方も変わってしまう!と、何気なくも大きな意識が芽生えた秋貞は、花による人と人との「繋がり方」を学んだ。彼女にとってとても大きなことであり、そのことがどれだけ大切な繋がりを担っているのかを深く感じた。自身の中の何かに火がついた。「花屋になろう!」と一大決心。自分の感覚とシンクロした花屋を探し続けた秋貞は、とある花屋を見つけた。‘Rosebud’である。フランスの花屋であり、まさにそこでトップフローリスト、ヴァンソン・レサールに出会った。その季節に咲く花だけを取りそろえること。秋貞のコンセプトとフランスでの学びは彼女をたくましく育て、秋貞は新たな風を日本に吹かせるであろう。